【2023年最新】民泊向けOTAの6サイトを手数料で比較!特徴や集客のポイントを解説

民泊向けOTAのサイトを手数料で比較

「手数料が安い宿泊予約サイトが知りたい」
「OTAは数多くあるけど、どんな違いがあるのかな?」
「OTAの手数料を払わずに集客する方法はあるの?」

OTAとは「オンライン・トラベル・エージェント」の略で、民泊の集客に欠かせない宿泊予約サイトです。しかし、OTAの利用には手数料がかかるため、なるべくコストをかけずに集客するには、どのサイトを使えば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではOTAの活用について、以下の内容を解説します。

  • 民泊で利用できるOTA8選
  • OTAを利用するメリット・デメリット
  • OTAで魅力的なページ(リスティング)を作成するポイント
  • OTA以外で集客する方法

民泊の集客方法が幅広く理解できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

目次

【手数料で比較】民泊で利用できるOTA6選

民泊で利用できるOTA

OTAは宿泊予約が入った際に、売上から手数料が引かれる仕組みです。以下の表では、OTA6サイトの手数料を比較しています。

OTA

ホスト支払い手数料

Airbnb 15%
Vrbo(旧・Homeaway) 5%(ゲスト手数料約11%)
adoda(アゴダ) 12%(国内向け:9%)
Booking.com(ブッキングドットコム) 12%
STAY JAPAN(ステイジャパン) 無料(確認してからの承認:3%)
楽天バケーションステイ 3%

こちらでは、手数料のほか各OTAの特徴を解説します。

1. Airbnb(エアービーアンドビー)

Airbnb

Airbnb」は、世界で最も利用されている民泊専用のOTAです。民泊はAirbnbのサービスが開始されたことによって、世界中で広く利用されるようになりました。外国人はもちろん、日本人が国内旅行をする際にもよく使われています。Airbnbの主な特徴は、以下の表のとおりです。

項目

内容

タイプ 民泊専用サービス
対応言語 11ヶ国語
手数料 15%

ホストが負担する手数料は2020年に改定され、3%から15%になっています。以前は、ゲストが14.2%、ホストが3%負担する分担制がとられていました。Airbnbはゲストの手数料をなくすことで、利用者を増やすという目的があると考えられます。

ただし、ゲストに手数料負担を求めるOTAはほとんどなく、改定された手数料も相場よりも顕著に高いわけではありません。近隣の宿泊単価を確認した上で、手数料分を引いても採算が合えば、利用を検討してみると良いでしょう。

Airbnbは、こちらのページからホスト登録ができます。

2. Vrbo(バーボ)

Vrbo

Vrbo」は、Airbnbの次に世界で利用されている民泊専用のOTAです。創業はAirbnbよりも10年以上古く、別荘やコンドミニアムなどを利用した民泊のマッチングサイトとして認知されています。主な特徴は、以下の表のとおりです。

項目

内容

タイプ 民泊専用サービス
対応言語 23ヶ国語
手数料 5%(ゲスト手数料約11%)

ホスト負担の手数料は5%と低いですが、ゲストに約11%の予約手数料がかかります。「Airbnb」に比べてホスト負担の手数料が低い分、宿泊料を安くするなどの対応が可能です。「Vrbo」のホスト登録は、こちらのページからご確認ください。

3. agoda(アゴダ)

agoda

agoda」は、タイを中心にアジアでの認知度が高いOTAです。アジア、ヨーロッパ圏など31ヶ国語に対応しています。民泊だけでなく一般のホテルも含めたOTAで、航空券の購入ができるなど総合的な旅行サービスサイトです。

項目

内容

タイプ ホテル含む宿泊施設・航空券販売サービス
対応言語 31ヶ国語
手数料 12%(国内向け9%)

「agoda」のホスト負担の手数料は12%です。ただし、国内からの予約に対しては9%の手数料となっています。agodaへのホストの登録は、こちらのページから確認してみてください。

4. Booking.com(ブッキングドットコム)

Booking.com

Booking.com」は41言語に対応しており、アジアからヨーロッパまで幅広く利用されているOTAです。民泊専用のOTAではありませんが、Airbnbよりも歴史が古く宿泊予約サイトとしては世界最大規模の利用者を誇っています。「Booking.com」の主な特徴は以下の表のとおりです。

項目

内容

タイプ ホテル含む宿泊施設・航空券販売サービス
対応言語 41ヶ国語
手数料 12%

手数料は国によって異なり、日本では12%に設定されています。ホスト登録は、こちらのページから確認してみてください。

5. STAY JAPAN

STAY JAPAN

STAY JAPAN」は、日本国内の民泊物件のみを扱っているOTAです。日本文化を体験できる古民家やお寺など、個性的な民泊が多く登録されています。「STAY JAPAN」の主な特徴は、以下の表のとおりです。

項目

内容

タイプ 民泊専用サービス
対応言語 3ヶ国語(日本語・英語・中国語)
手数料 無料(確認してからの承認3%)

「STAY JAPAN」は予約を自動承認する場合、手数料がかかりません。予約が入った際に、ホストが確認してから承認する場合、3%の手数料が必要です。ホストの登録は、こちらのページから確認してみてください。

6. 楽天Vacation STAY(バケーションステイ)

楽天Vacation STAY

楽天Vacation STAY」は、楽天グループの民泊予約サービスです。「楽天Vacation STAY」に登録した物件は、利用者が国内第2位の宿泊予約サイト「楽天トラベル」にも掲載されます。

項目

内容

タイプ 民泊専用サービス
対応言語 2ヶ国語(日本語・英語)
手数料 3%

手数料は、こちらで紹介したOTAの中でも最も低い3%です。ただし、AirbnbなどのOTAとは違い多言語に対応していないため、外国人旅行客の集客には向いていません。ホスト登録は、こちらのページから確認してみてください。

手数料がかかってもOTAを利用するメリット4選

手数料がかかってもOTAを利用するメリット

OTAの利用は売上の10〜15%程度の手数料が必要ですが、集客や運営に大きなメリットがあります。こちらでは、手数料がかかってもOTAを利用する4つのメリットを解説します。

  1. 認知度が上がる
  2. 外国人観光客を呼び込める
  3. 効率的に予約管理ができる
  4. 保険サービスを利用できる

一つひとつ見ていきましょう。

1. 認知度が上がる

OTAに登録すると、民泊の認知度が上がります。宿泊先の予約には、OTAが最も多く利用されているためです。日本国内では、日本旅館協会が2019年度に行った「経営状況等統計調査」によれば、ホテルの予約経路の38.4%がOTA経由でした。

また、Airbnbは2019年に一日の利用者が世界中で400万人に達した実績があります。旅行客が民泊を探す際には、OTAの利用が最も一般的であると言えます。

2. 外国人観光客を呼び込める

OTAは、外国人観光客の集客に有効です。民泊の利用者は、観光庁が2019年に発表したデータによれば、8割が外国人です。民泊の利用率を上げるには、外国人宿泊客をどれだけ呼び込めるかがポイントと言えます。

多くのOTAは多言語に対応しており、外国企業のサービスは世界中で利用されています。自身で多言語サイトを立ち上げたとしても、Airbnbなどの主要OTAのようにアクセスを集めることは困難です。外国人観光客を呼び込むためには、日常的に利用されているOTAへの掲載が効果的です。

3. 効率的に予約管理ができる

OTAの予約受け付けはすべてサイト内で完結できるため、電話受付などの手間が必要ありません。予約スケジュール管理や支払いなども、OTAの管理画面上でできるため効率的です。

また複数のOTAに登録している場合であっても「サイトコントローラー」というツールを使えば、すべての予約の一元管理が可能です。宿泊者数が増えると管理が煩雑になるため、OTAを利用するメリットは大きいでしょう。

4. 保険サービスを利用できる

OTA経由の予約に対しては、付帯する保険サービスを無料で利用できます。民泊運営には「ゲストが部屋の備品を壊した」「第三者に危害が及び、ホストが賠償責任を負う」などのリスクがあるため、保険への加入は必須です。

例えば、Airbnbではすべての予約に対して無料で「日本ホスト保険」に加入できます。日本ホスト保険に加入していると、ホストや第三者が受けた損害に対して最大1億円までの補償が受けられます。OTAの利用は、集客以外にもメリットがあることを理解しておきましょう。

民泊の保険について詳しく知りたい方は、関連記事「【解決策あり】民泊では住宅用火災保険は適用されない【おすすめ保険4選を紹介】」をあわせてご確認ください。

OTAを利用するデメリット

OTAを利用するデメリット

OTAは民泊の予約に最も一般的に利用されているツールですが、ホストにとっては以下の2つのデメリットがあります。

  1. 価格競争に陥る
  2. 複数のOTAを使うと管理が煩雑になる

詳しく解説していきます。

1. 価格競争に陥る

OTAは複数の民泊を簡単に比較できるため、どうしても価格競争に陥ります。ゲストは同程度の条件であれば価格や安い方を選ぶため、立地条件や物件の魅力で違いを出す必要があります。

OTAを利用する際は、価格面で他の民泊と厳しく比較されてしまうことを覚悟して、集客策を練る必要があるでしょう。

2. 複数のOTAを使うと管理が煩雑になる

ゲストに自身の民泊を見つけてもらうためには、複数のOTAの利用が一般的です。しかし複数のOTAに登録していると、管理が煩雑になります。

複数のOTAを一括して管理できる「サイトコントローラー」を使えば、ダブルブッキングなどの在庫管理のミスはなくなります。ただし、すべて自動化できるわけではないため、掲載内容の管理や料金設定など個別の管理は必要です。

またサイトコントローラーの利用には、月額3,000〜10,000円程度のシステム利用料がかかります。そのため、売上が伸びていない段階ではコスト面の負担も考えておかなければいけません。

OTAで魅力的なページ(リスティング)を作成する4つのポイント

OTAで魅力的なページ(リスティング)を作成するポイント

OTAは、他の民泊との価格競争に陥りがちです。価格を下げると集客はできても、売上が伸びていかないリスクがあります。そこで、こちらでは安易な価格競争に陥らないために、OTAでゲストの目を引くページ(リスクティング)を作成する4つのポイントを解説します。

  1. コンセプトを明確にする
  2. 交通アクセスと観光地までの距離を紹介する
  3. 近隣の商業施設の紹介する
  4. 部屋の設備をわかりやすく紹介する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. コンセプトを明確にする

自身の民泊を魅力的に見せるには、施設のコンセプトを明確に伝えることが大切です。例えば、以下のようなコンセプトが考えられます。

  • 小さなお子様連れにおすすめ
  • 有名観光地まで徒歩5分
  • 伝統的な日本家屋を改装

ゲストが民泊に求めるポイントは多様です。自身が集客したいターゲットをイメージして、明確にコンセプトを伝えると良いでしょう。

2. 交通アクセスと観光地までの距離を紹介する

ページを作成する際には、目的地となりえる観光地などをピックアップして、アクセス方法をわかりやすく掲載すると良いでしょう。旅行客にとって交通アクセスは、価格と同じぐらい重要なポイントです。

目的地へのアクセスが良ければ、移動の手間などを考慮して多少価格が高くても選んでもらえます。交通アクセスは外国人に説明することを意識して、わかりやすく記載しましょう。

3. 近隣の商業施設の紹介する

近隣のレストランやスーパーなどを複数ピックアップして、掲載すると良いでしょう。民泊は長期旅行者も多いため、食事ができる場所や買い物の便利さは大切なポイントです。生活の利便性の高さをアピールできれば、長期滞在での利用が期待できます。

4. 部屋の設備をわかりやすく紹介する

部屋にどのような備品があるのか、わかりやすく紹介してあげることが大切です。例えば、洗濯(乾燥)や自炊ができるのかなどは、旅行客が知りたいポイントです。長期滞在者の場合、外出ばかりではなく部屋でゆっくり過ごす時間もあるため、部屋の設備をわかりやすく伝えてあげましょう。

OTA以外で集客する方法【併用がおすすめ】

OTAを利用すると、世界中の旅行客に自身の民泊を選んでもらえる可能性があります。しかし、売上の10~15%程度の手数料がかかるため、OTAを使わずに集客をしたいと考えている方もいるでしょう。

現実的には、OTAを一切使わずに集客することは困難です。自社サイト経由の予約を増やしたい場合は、OTAを利用しながら少しずつ集客の流れを変えていく必要があります。自社サイトから集客する方法には、以下の3つのポイントが考えられます。

  • 自社サイトのコンテンツを充実させる
  • SNSを活用して自社サイトに誘客する
  • 自社サイト経由の予約に特典をつける

自社サイトはOTAとは異なり既定のフォーマットがないため、コンテンツを充実させやすいです。例えば、部屋や近隣施設を動画で紹介するなど、様々な工夫が考えられます。自社サイト内だけでなく、SNSを活用して自身の民泊の露出を高める方法もおすすめです。

また、自社サイトからの予約者だけに特別なサービスを提供する方法もあります。例えば「宿泊料金10%オフ」「ワンドリンクサービス」などの方策が考えられます。OTAを利用しない場合、どのようにゲストに見つけてもらうかがポイントです。SNSやインターネット上で目につく発信方法を検討してみてください。

手数料や特徴を比較して自身の民泊に適したOTAを選びましょう

手数料や特徴を比較して自身の民泊に適したOTAを選びましょう

OTAは、外国人のゲストが多い民泊の集客には欠かせないツールです。集客力だけでなく、予約の効率的な管理や保険サービスへの無料加入など多くのメリットがあります。しかし、OTA経由の予約には10~15%程度の手数料がかかることや、価格競争に陥るなどのデメリットを理解しておくことが必要です。

OTAは外国人観光客向けや国内旅行向けなど、様々なジャンルがあります。手数料やそれぞれの特徴を確認した上で、自身の民泊に適したOTAを選ぶと良いでしょう。

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